生命神、アトム

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拓也は唇を噛み締めると、 目の前で心が折れたエリを見つめ、 瞳を閉じた。 静かにエリから離れて、 電話をかける。 『……庵か、ああ。 これ以上は、俺じゃダメだ、 ……ああ、やっぱりお前に頼む』 暫く話し込んで電話を切った拓也は、 蹲りブツブツと何かを口走るエリを悲しそうに見つめた。 『ごめんな、エリ』
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