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ピンポーン、、
張り詰めた空間の中で、
その音は庵の暗示を妨げた。
暗示をかけられていたエリがガクンと項垂れる。
庵はため息をつくと、
拓也を見た。
『……すいません若。
他の音が入ると、暗示はダメなんす。
記憶は作れたとおもうんすけど、気持ちが作れてないっす』
『……ちょっとまってろ』
拓也は苛立ったように目を細めると、
インターフォンに歩み寄る。
インターフォンのテレビを見た瞬間、
拓也は目を見開いた。
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