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瞬間、三太は目を見開いてたじろいだ。
明らかに、動揺する視線を定めることが出来ない。
『そんな……』
『ソイツを封じろ、三太』
『え……?』
『得意だろ、結界術は。
安心しろ、すぐに俺が拘束するから』
三太はたじろいだまま、冷や汗を一筋ながした。
その様子を見ていた美優が、ゆっくりとため息を吐く。
『さ、ん、たー?』
美優の脅す様な声。
三太は肩をビクつかせると、
微笑む美優を見て、
エリと拓也を見た。
溢れる涙を隠す様に、
両眼を強く瞑る。
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