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拓也が三太に動く様に言ったのには、
理由があった。
それを知っている庵も、
エリを背にして庇いながら、
冷や汗を一筋流す。
最強の霊的怨み屋を、
自他共に自負している拓也にこう言わせ警戒させるモノ。
それは他を組み伏せる力ではない。
『どうした、三太。
俺の強さは知ってんだろ。
後はお前がソイツを封じるだけだ』
三太がマスターにまで上り詰めた1番の理由。
『三太!!!』
三太は、
三太の霊力は、
『拓、………』
無条件に、必ず相手を封じる事が出来る。
それが例え、
『ごめん………』
人であっても。
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