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私が産まれる、20年前に発効された、怨み屋制度。
40年も経たない、
研究段階の制度は、
需要の高まりに比例して、
目まぐるしく進化した。
私が所属する恋愛怨み屋も例外では無く、
依頼中に、対象に傷つけられる事例が頻発した事により、特殊とも言える能力を持つ事になる。
その能力の発現は極めて稀であり、
対象に傷つけられる事例が頻発してからの恋愛怨み屋の採用条件もガラリと変わり、
恋愛怨み屋の中でも危険とされる事件を引き受ける【エース】
一般的な危険度の少ない事件を引き受ける【ランク】に分類された。
【エース】には、絶対条件として能力の発現が必要になる。
能力を発現したエースは、恋愛怨み屋の中でも地位が限りなく高く、英才教育を受けたのち、全国各地に点在する怨み屋事務所に派遣される。
実績を積むと、派遣された事務所から離れ、本部にて最高幹部として働く事も可能である。
恋愛怨み屋の怨み屋制度の中での地位は、元々絶対的なものであり、人が存在する限り、その勢いは増し続けていく。
私【石田 エリ】17歳は、
16歳という若さで能力を発現させ、
17歳になる今、最年少で全国各地に点在する怨み屋事務所に派遣を許されるまでになった。
他の怨み屋にも名前を轟かせる、恋愛怨み屋のスペシャリストを師匠に持ち、恵まれた容姿と才能で将来を絶対的に期待されている。
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