12月29日

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今、思い返しても、後にも先にも父の泣く姿を見たのはあの時だけだ。 両手をついて 泣いていた 大きめの体の父が 背中を丸め小さくなって 泣いていた だから、そんな父の事を茶化したり決して出来なかった。 この時 何となく 思った 人が死ぬのって 怖いじゃなくて 寂しいんだなって もう二度と祖母と 話せなかったり 会えなかったり しゅうゆ豆を 食べれなかったり… そういう事が とてつもなく 寂しくて 悲しいんだなって 小6なりに感じた それくらい 父の悲しみは 深かった
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