星降る荒野へ

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遊び相手ならいる。 ただそれが。 友と呼べるのか。 疑問だった。 「なあユイ」 聞いてみることにした。 「お前って俺にとって、  友人だと思う?」 「はあ?」 ユイは大層間抜けな声をあげ。 「お前にとって私が、  友人だと思うか?」 聞き返した。 それを耳から。 もう一度聞いて。 なんか変だなと。 首を傾げた。 「お前にとっての私なんて、  お前が自由に決めろよ」 ユイの言葉は。 時々不思議と。 強く。 しなやかに。 こちらに伸びてくる。 「私にとってのお前は、  親友だよ。  セラ」 こちらに触れ。 手を引いてく。 「そうか。  なら、  俺にとってもそうかも」 セラは素直に。 手を引かれるままに。 ついていく。
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