星が咲いたよ

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しつこくきみを追いかけていたら、思いっきり殴られた。 かなりところにヒットしたようで、目の前に星が飛ぶ。 この星、凄い綺麗だな……って、放心してる場合じゃない。 追いかけなければ、逃げられてしまう。 きっときみはを通るはず。 を通って、に行けば、ぼくが行けないことを分かってるから。 だから行かせるわけにはいかない。 必死になって追いかける。そしてもう少しで届く、と思うとまた殴られる。 そのパンチは凄まじい威力で、毎回星が飛ぶ。 ……もしかすると彼女、なにか格闘技でもしてたのかもしれない。 足も早いし、身のこなしも軽い。 ぼくの好きになった相手は、一筋縄じゃいかないようだ。 ━━━あぁっ!悠長にそんなことを思っていたら、に行く道を走ってる!真っ暗なのに、なんであんなに迷いもなく走れるんだ!まるでようだ。こんな暗闇なのに! このままじゃまたぼくの手の届かないところへ行ってしまう! くそっ!なんでなんだ! こんなにぼくが思ってるのに、なのに、なのに…!!
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