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食料から衣類、生活用品や趣味の道具までそろう商店街を、俺はヒガンの手を引いて歩いていた。
夕飯はどうしようか。
そんなことを考えつつ買い物を終え、いい子にしてたからとヒガンにお菓子を買ってやり、大切にポケットにしまっていた。
買い物中、不思議な子を見かけた。
猫の帽子をかぶった八歳くらいの男の子。
この村では知らない子だったから、隣村から来たのかなと思った。
まあ、そんなことも忘れ、家に帰ったところで家の前でショウが待っていた。
「にいに!!」
ヒガンは、はしゃいだように叫ぶとショウの元へかけていった。
「ただいま、ええ子にしてたか?」
「うん!!」
仲ええなぁと思いながら二人を見ていると、ショウが手招きしてきた。
「リュウ、いつもありがとな。ほいなら、いつものとこ行こか。」
「ああ、そうだな。」
俺は買った物を家の玄関に置くと、二人を追いかけた。
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