星に願いを

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星がいっぱい降るようなそんな夜には星の精霊が現れて一つだけ願いを叶えてくれるんだよ。 そう言っていつも話してくれたのは婆ちゃん。 両親が仕事でほぼ毎日家に一人だった俺を訪ねて来てくれて、いつも一緒に居てくれた。 帰って来ないって訳じゃないんだけど、子供の俺が起きていられるような時間には帰って来なくて、俺が起きる頃にはいつももう出社した後だったから…親の顔なんて忘れるくらいだった。 そんな婆ちゃんも亡くなってもうすぐ五年。 さすがに誕生日来たら二十歳にもなろうって俺が今もそんなん信じてる訳じゃないけど。 でも、すっごい星空とか見てると…あぁ、そんな気にはなるかもな…なんて思うことがあってもいいだろう?
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