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二話
『皆様。今日より女中としてこの身を置かせていただきます。作楽と申します』
深々と頭を下げた。
「お前……」
この前の人だ。
そう思いお礼を言った。
『この前はありがとうございました。女の子は無事に家に戻れました』
少し微笑みそう告げた。
「そうか…それは何よりだ」
無表情なこの人はどこか安心したように見えた。
「俺は緋村だ。よろしく頼む」
『改めまして作楽です。こちらこそよろしくお願いします』
お互い手を取り挨拶した。
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