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黄泉の国にくるのは魂だけ。
それも彼女が言っていた。
目の前にいる、淡く光る羅衣さんは、澄んだ目で私を見つめている。
「分かりました。そこまでいうなら。時間跳躍、しますよ?」
「うん」
―。
「つきました。過去の黄泉の国に」
「過去の黄泉の国……」
「ええ。まあ、時間軸が違うので大して変わりませんがね。しかも、1週間前ですし」
「そうなの?」
「そうですよ。分からないとは思いますがね。さあ、行きましょう」
「うん」
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