第6世界。いいえ、ここは別の並行世界

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 知夏と鈴人と()が遊んでいる。  それを見つめる私。  神様が調べてくれている間、何もすることがない。  隕石落下(タイムリミット)まで、あと1時間。  この時間の間に気づいたのは私が、浮くことができる、ということくらい。飛び回って、久しぶりに図書館にも行った。  まあ、本を手に取ることはできないから、本を読んでいる人のところで読んでいたけど。  その本は、神様が言ってた『チカラ』が強い神がいて、そのチカラが強すぎるあまりに会った人間の魂が滅んでしまうので修行してコントロールが出来るようにする、っていう感じの話だった。  会っただけで人間の魂が滅んだら怖いと思ったけど、どうやらチカラを持った人の魂が滅ぶ、ということらしい。人間が持っているチカラ、というのは魂と結びついていて、神様の圧倒的なチカラと反発して、破壊され、魂までもが壊れる。  そんな神様がいたら、どうしようかな。  大変だよね、きっと。だって、人間から嫌われちゃうもん。
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