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「めーっちゃ背が高くて、『いい躯してるね、お兄さん、何かスポーツやってんの?』と言いたくなるガッチリ体型。スマートな物腰。重低音だけどよく通る声。目つき険しいけど、整った顔。……男前でした」
「なにそれ、かっけー」
「弁護士とは聞いてたけど、事務所もってるとまでは知らなかったし……。あれで絶倫とか、僕の完敗じゃないですか」
「…………え…………そこ…………?」
俺は宮村の判断基準にドン引きしていた。こいつ、やべーな。二言目には下のことだ。
キラキライケメン爽やかエースだと思ってる女子も、こいつの正体知ったらさぞや引く事だろう。
「ああ……梓先輩……いい人見つけましたね……お幸せに」
またグスグス泣き出した後輩のために、新しい「宮村の恋人をみつける会」を作らなくちゃなあ、とお節介な事を考えていた。
おしまい
梶くんもお疲れ様です!
お読みくださり、本当にありがとうございました。
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