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「まずはニキビを治してから言ってください」
「ぎゃああああ!」
容赦ない後輩の攻撃に私はダメージを負った。
「里紗ちゃん容赦ないね……」
「麗花さんが甘ったれてるからです。甘々です」
かわいい後輩はストレートな言葉で私を刺す。
「麗花さんが色々頑張ってきたのは知ってます。お洒落もメイクも。でもそれが本当に100点の麗花さんですか?」
「え……?」
「まだ本気の麗花さんを見せられてないんじゃないか、ってことです」
里紗ちゃんは三切れ目のピザを手に取る。
「彼氏さんが100点だと思ってる麗花さんは、まだ99点の麗花さんかもしれない」
そしてピザを一口かじって、ニヤリとした。
「まだ知らない101点の麗花さん、見せつけてやりましょうよ」
もし別れるにしても、それからでも遅くないじゃないですか。
里紗ちゃんはそう言ってからピザを咀嚼して飲み込んだ。
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