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ハッピーチャイルド
今日もよいこにできました。
私たちは選ばれるべき子供として
学校に行っています。
とても将来を期待される子供なのです。
しかしわからないことがあります。
僕らじゃない子供はどこ行くの？
見たことないのよね
俺もそう。
朝スクールバスで行って
夕方またスクールバスで帰ってきて
その学校までと家までと
バスの窓はとっても楽しいんだ。
沢山のビジョンが色とりどりで
さわれば反応してくれて
僕はね
お花が咲いて咲いて
世界を満たすのが好きです。
私はね
星の海を泳いで
ラニアケア超銀河団を巡るのが好きです。
でもね、なんだかおかしな気もする。
俺の世界ではみんなにこにこ親切
かしこいね、て、頭なでてもらえます。
私もお隣のおばあちゃまが
手作りしてくれるトフィーが大好き。
この春みたいに平和な世界。
それがね。
冬になっちゃった景色をのぞいたこと
どの大人にも言っちゃ、だめ。
殺されるどころじゃない。
眠ることも死ぬこともゆるされないような
地獄がある気がする。
だからみんな今日もよいこ
かくしてる本音なんてない
大人の理想じゃないなんてない。
今日もにこにこ
せいいっぱいの作り笑顔の裏で
この世界から逃げだす方法を
大人の理想どおりの
歪んだ子供じゃなくていい世界へ
逃げだす方法を
必死でさがしてます。
泣きたくても
おしっこもらしそうに怖くても
おしりつねりあいながら、
ぜんぶぜんぶ、がまんなのです。
え？
そんな子供に誰がした？
忘れたのですか？
この世界を作ったのと同じ存在。
あなたたちですよ、大人さん。
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