砂時計人

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砂時計人

 白い所にヒトが居る  白いやわらかい所に  うつぶせのヒトが  白いヒトが  ヒトの体の中央あたりが  だんだん凹んでって  よく見たら砂が落ちるみたいに  蟻地獄で落ちるようにするする  さらさら  粒子  風がふいたら飛んできそうな  白いやわらかい床から下へ  すべりこぼれ落ちて小さな山  粒子が少しずつ少しずつ山を作り  それは少しずつズレて  ヒトのもとの形を作り  完成するころ  声がした  ん、3分!  え?  意識が統合されるきっかけの声  待ち侘びたみたいな  あー、クッタ?  うん、今日は気分でたまにの  たまにはいいんだ  そう思ってヒトは  また次のため梯子を昇り  次の時間をはかるべく  床にうつぶせに寝転んだ  次は日清がいいなァ、  と、思いながら砂になった。
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