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エピローグ
満天の星空に、儚い光が一筋流れ、消えた。
誰の目にも触れずとも、そこには確かに存在した、命。
失われてしまったソレに、心震わせる者はあるだろうか―― ?
その庵には、刻まれた歴史が
その空間には、寂しい静けさが
その銘には、隠された意味が
その脳裏には、悲しい真実が詰まっているのに。
天の川は、変わらずキラキラと瞬きながらも夜空を流れる。
年に一度の逢瀬を、そっと見守るように。
Fin.
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