エピローグ

1/1
29人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ

エピローグ

 満天の星空に、(はかな)い光が一筋流れ、消えた。  誰の目にも触れずとも、そこには確かに存在した、命。  失われてしまったソレに、心震わせる者はあるだろうか―― ?  その(いおり)には、刻まれた歴史が  その空間には、寂しい静けさが  その(めい)には、隠された意味が  その脳裏(のうり)には、悲しい真実が詰まっているのに。  天の川は、変わらずキラキラと(またた)きながらも夜空を流れる。  年に一度の逢瀬(おうせ)を、そっと見守るように。 Fin.
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!