短編 江戸の艶

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お留は…。 あの綺麗な寝顔と、ときめきに 1両払ったと思い 臣の事を忘れる積もりだ。 翌朝の早朝。 お留が 店前を掃き掃除して、打ち水をしていると 秋の朝焼けの向こうに、派手な着物の 臣さんの横顔が見えて、 お留は一瞬、息が止まる思いだった。 どうやら、臣さんの 1番の最初のお客は 茶屋 青井の、お留のようだ。 臣さんは、 青ガエルの化身かと思っていたけど 夜空の星の中で、1両 以上 お留を愛してくれていた。
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