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「……夢か。」
嫌な夢を見てしまった。
枕元に置いてある手帳を開き、今日の日付にチェックを入れる。
「これで4日連続か」
全く同じ夢だ。
父親を聞かれて答えて刺される。
毎日この繰り返しだ。
「慣れないもんだな」
夢を見ているときにかいたのであろう汗で湿ったシーツを外し、洗濯機へ放り込む。
用意していた替えのシーツをつけてもう一度眠りにつく。
一度見るとその日はもう同じ夢は見られなかった。
結局、同じ夢を1週間はまるまる見続けた。
内容も行動も同じだった。
なぜその夢だけを鮮明に覚えているかもわからない。
ただ一つ言えるのは何度も同じ夢を見ているとわかっているのに違う回答をできない、ということだ。
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