9 HAPPY END

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この後、ベッドに移ってから二度抱かれた。 バスルームでの行為が激しかった為だろう、 直生は、丁寧に全身に愛撫を施してくれた。 繋がって以降も最初が嘘みたいに優しくて。 甘やかすように体の奥を揺らされ愛でられ、 その温かい腕に委ねると隅々まで溶かされ、 そして、眠りに落ちた。 2日後。 この日、私は遅番で出勤してきた店長と香坂 さんに、予定通りに入籍したことをご報告。 相手は年上の会社員だと以前から知っている 二人は、揃って「おめでとう」とお祝いして くれて。 今のところ仕事は続けていく考えだけれど。 いずれ、家族を持つかもしれないと話すと、 店長は、自身も共働きのパパなだけあって、 優しく「職場のことは心配しなくていいよ。 前もって言ってくれたら大丈夫だから」と、 理解を、示してくれた。 「小林さんもうちの大事なエースだからね。 今後も仕事を続けたいならできる範囲で協力 するよ」 笑顔で、そう付け足す店長の言葉を聞いて。 自分は、あらためて良い職場に恵まれたと、 思った。
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