透明なあなた

1/6
前へ
/6ページ
次へ
「…止みませんね〜…」 隣でたたずむ透明の人に話しかけた。 梅雨時ということもあって朝からずっと振り続いている。 ザーザーと空から細い線がいくつも降り注ぎ止む気配がない。 途中のバスの車内では、乗り合わせた乗客が「夜まで降り続くらしいわよ〜」という会話をしていた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加