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「え、え、え…?!」
「この部屋でいっか」
追いかけるままに春斗についていくと、いつの間にかラブホの中にいた。
初めて入ったんですけどー?!
パニックになっている私をよそに、春斗はパネルから部屋を選んで鍵を手に取る。
「何してるの、時間が勿体ないでしょ」
「え、え」
手を引っ張られてエレベーターに乗せられ、部屋まで案内される。
扉を開けて、私を先に入らせようとする春斗の表情は何だか楽し気だ。
今気づいたけどこんなに身長伸びたのね。昔は私の方が背が高かったのに。
「綺麗になりたいんじゃなかったの?」
にやにやしながら言ってくる春斗に、カチンときた。
もういい、女に二言は無い。腹を括ってやろうじゃないか。
「そうよ、綺麗になるの。何でも来いっ!」
私は部屋に入ると一直線にベッドへ向かって、仰向けに寝転んだ。
どこからでも来い。
「…んーと、うつ伏せからの方が良いかしら」
「え、いきなり後ろからがいいのっ?!」
「その方が身体をほぐしやすいのよ」
「あ、あの…初めてだから…」
「大丈夫、優しくするわよ」
どうにでもなれ。私は緊張マックスでうつ伏せになった。
春斗の手が、背中に、腰に、太ももに触れる。
は、鼻血出るかも…
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