大好きな君を守るため。

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3日後。 あの後、優生は高い熱を出して寝込んでしまった。 昨日熱が下がり、今日から復帰だ。 朝陽はもう少し休んだら、と言ったのだが優生は聞かなかった。 忍は優生にもう大丈夫だよ、と電話をした。 朝陽には直接会って伝えた。その時の顔は忍とは思えない表情をしていた。 「何はともあれ、優生が無事でよかった…」 「朝陽こそ、助けてくれてありがとう」 昼休み。学校の屋上で柵に寄りかかり、話す。 「体調は?もう大丈夫?」 「うん。もう、元気だよ!」 優生は腕を上にあげて、元気のポーズをとった。 朝陽はその手をとり、自分の指と優生の指を絡ませる。 そのまま抱き寄せた。 「もう、離さないからね」 「うん。守って」 君はずっとNO.1彼氏。
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