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僕は周囲を見回した。
すると堤防の上の道路の遥か向こうから二つの光がゆっくりと近づいてきている。
車だ!
「こうた、待ってろよ!」
苦しそうなこうたにそう言ってから僕は全速力で堤防の斜面を駆け上がり、そのまま真っ直ぐ車に向かって走った。
もしもあの車の運転手さんが僕に気づかなかったら轢かれてしまうかな?
でも今はそんなことを恐れてなんていられない。
どんなことをしても僕はあの車を止めてこうたを助けてもらうんだ!
流れ星、流れ星、どうか僕に力を貸して。
僕は絶対にこうたを助けたい。
僕だってこれからもずっとずっとこうたと一緒にいたいんだ‼︎
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