星降る夜に

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「このコ達ってノラ猫ちゃんなんですかね?」 若い女の看護士さんがこうたの汚れた体を丁寧に拭きながら聞いた。 先生がうーんと考えこみながら答えた。 「そうかもしれないし、捨てられた可能性もありますね。生まれた時期や見た目から考えればおそらく兄弟かと思いますが、二匹一緒のところを見ると迷い猫の線は薄い気がします。」 「ノラちゃんならともかく、もし捨てられたんならひどいですよね!ちゃんと最後まで面倒みろっての!」 看護士さんはひどく声を荒げた。 ーーー看護士さんは僕達のために怒ってくれてるんだよね? それは嬉しいしありがたいけど……でも、みぃちゃんと真くんは少しもひどくないんだよ。 だって二人とも僕達をとても可愛がってくれたんだもん。 看護士さんにそう伝えたかったけど、僕は「ニャー……。」と鳴くことしかできない。 今はそれがとても悔しい。 その夜、僕とこうたは別々のゲージで過ごした。 少し寂しかったけど、捨てられてから初めてごはんをお腹いっぱい食べてぐっすりと眠った。
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