星降る夜に

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☆★☆★☆★☆★ ポカポカとしたお日さまの光が差し込むベランダそばのふわふわのマットの上が僕達のお気に入りの場所だ。 その上で体をくっつけて眠ると、とても気持ちいいし安心する。 ピンポーン…。 インターホンの音に薄く目を開ける。 お母さんが「はーい。」と応えてお父さんと一緒に玄関に向かう。 「おじさん、来た!」という可愛らしい声がしてふたつの足音も玄関へ急ぐ。 顔を上げてベランダの外を見ていると、三角の耳をピンと立てたコタローさんとリードを持った柾さんが現れた。 コタローさんは白い大きな器に入った水をジャブジャブと音を立てて豪快に飲むと、青々した芝生の上に身を伏せた。 僕達はパッと飛び起きて網戸越しに声をかけた。 「コタローさん!」 「久しぶり!」 「ああ、ここに来てからそろそろひと月か。ちょっと見ない間にお前達、ずいぶん大きくなったな。」 「おいしいごはんを毎日いっぱい食べてるからね。」 僕が言うとコタローさんは「それはよかった。」と頷いた。
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