星降る夜に

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柾さんはダイニングテーブルでお茶を飲みながら、さくらちゃん達と僕達が猫じゃらしで遊ぶ様子に目を細めた。 「いやぁ、あの姿を見ると先輩に二匹とも引き取ってもらえて本当によかったと改めて思います。元気になったらうちで飼うつもりだったんですけど、よく考えたら俺は仕事で家を空けることが多いし、猫はコタローみたいに連れて歩いたりしょっちゅうペットホテルに預けるのはかわいそうで。それにあいつらはどうしても、絶対に引き離したくなかった。でも一歳だと子猫というには微妙な年で、おまけに二匹まとめてだと里親ってなかなかみつからないんですよね。」 「新居に引っ越したら猫を飼う約束をしてたからちな。二匹の予定ではなかったけど、さくらとこなつがどちらもほしいってきかなくてね。まぁ、あのタイミングでお前から話がきたってことは縁があったんだろうな。」 「そう言ってもらえると嬉しいです。ありがとうございます。」 「こちらこそだよ。おかげで毎日賑やかで楽しい。」 お父さんはニッコリ笑った。 お母さんはテーブルの上にお皿を並べながら子ども達に声を掛けた。 「さくら、こなつ。柾くんがケーキを買ってきてくれたからみんなで食べましょう。」 「はーい。リンちゃん、テンちゃん、ケーキを食べてくるから待っててね。こなつ、手洗いに行こう!」 「うん!リンちゃんとテンちゃんにもあとでおやつあげるからね!」 二人は洗面所に走っていった。 僕達がお気に入りのマットの上に戻り外を見ると、コタローさんが芝生の上で眠っていた。 さて、僕達もまたひと眠りしようか。
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