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それから毎日おばあさんがごはんを撒いていた辺りに行ってみた。
草の中に隠れて大きな猫達がいなくなるのを待ち、どこかに食べ残しがないか探した。
ほんの少し、それこそ五個か六個は食べられたけど、とうていお腹いっぱいにはならなかった。
何か食べられる物はないかと、こうたと堤防の上の道路にも行ってみた。
たまたま若い男の人が歩いてきたのでじっと見ていたら、飲み物の空き瓶を投げつけられた。
僕にもこうたにもケガは無かったけど、目の前で空き瓶がガシャンッ‼︎と割れてガラスの破片が飛んできたからとてもびっくりした。
僕達は大急ぎで草の中に逃げ込んだ。
この世にはパパよりももっと怖い人がいるんだ……。
もう二度と人には近づかないでおこうとこうたと話した。
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