泣いている孫へ

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 湯船に沈む祖父を花那が見つけてショックだった事。祖父はとても苦しそうな最後で今も苦しんでいるのではないかと心配な事。うまく助けられなかった花那を責めて恨んでいるのではないかと不安な事。話し込んでいる内に色々思い出してしまい涙目になる。 「話してくれてありがとう。今まで本当に辛かったね。でも、もう大丈夫だからね」  景は慈しむように微笑みかけると懐から用紙とペンを取り出し「さらさらー」と声に出しながら何かを書き記している。 「はい、おうちに帰ったらお父さんとお母さんと一緒にこれ読んでね」  綺麗に三つ折りにたたみ便箋(びんせん)に収納された手紙を差し出されるので首を傾げる。 「なんですか、これ?」 「それは開けてからのお楽しみ」
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