〜第6回〜ご愁傷様です〜

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〜第6回〜ご愁傷様です〜

ルル 「こんばんわ。第6回始まります。『どうぶつ達の本音』のコーナーでございます。MCを努めます。僕、ダックスフンドのルルと。」 ハナ 「私、トイ・プードルとチワワのハーフのハナです。よろしくお願いします。」  悲しげな曲が流れ始めると、   ルル 「聴いてください。『悲しみの歌』。メロディーは今流れている曲。作詞、ルルです。」    するとルルは、ゆっくり震える声で語る様に歌い出す。 「ルル…… ルル…… 〇〇〇〇(フフフフーン)に行くよ〜 と姉の声 最近 抱っこして 散歩に行くから〜 眠たくても 行ったよ 散歩に〜 ルル…… ルル…… 散歩に行くよ〜 と聞くと 皆んなも heart(ハート)beat(ビート) 踊り出すしっぽ〜 だけどね 違うの 散歩road(ロード)〜 ルル…… ルル…… (健康)検診に行くよ〜 と姉の声 そうだね 言うわけ無いよね ハッキリと そうだよ 行かないよ 知ってたら〜」  悲しげな曲が静かに消えていく。 ルル 「……。医者には、こう言われました。  『食べすぎ』  突然の病院に驚き、寿命が縮む思いの中、お尻に体温計を挿され、心が疲れ切った僕に、食事を制限しろと。  辛い、辛いです……。」  泣きながらルルは語る ハナ 「はいっ!(パンっと手を叩く) 今日のお便りは!」 ルル 「ちょ、ちょっと!この悲しい気持ち!分かるでしょ!?慰めてよ〜」 ハナ 「え〜、食べすぎ気をつけましょう。長生きの為。  皆さんも、病院が嫌ならルルさんと一緒に、生活習慣に気を付けましょう!」 ルル 「冷たいな〜、頑張って気をつけるよ。」 ハナ 「はいっ!改めまして、今日のお便りは、動物名、シマリス。ハンドルネーム、『シマリス』さん。」  明るい曲が流れ始める 「こんばんわ。私、シマリスは悩んでいます。  ある夜、ピーナッツが山の様に入っている夢のような袋を見つけたのです。  『へっへっへ』シマリスは思いつきました。  いつも、1日に1つしか貰えませんが、コレをシマリスの家に隠したら、毎日好きな時に食べられるのでは?と。  計画はすぐ実行しました。トイレの砂、ご飯入れ、寝床と散らばせ、頬袋に2つ。3つ目を入れようと思いましたが、残念ながら入らないのでやめました。  (あるじ)に見つからないように徹底的に隠したつもりですが、ちょっと不安になってきました。どうしよう。」 ハナ 「というお便りでした。」 ルル 「やるよね〜、やっちゃうよね〜。僕もそんな感じで久々に内緒で食べちゃった。 経験者は語るです。やめましょう。病院に行きたく無いのなら、ピーナッツを取り上げられたく無いのならやめましょう。」  途中から涙声になる。 ハナ 「そうですよ。今少し隠せても、明日(あるじ)さんがピーナッツの入っていた袋を見たら、すごく減っているので気づかれます。私も怒られたことあります。」 ルル 「このお便り丁寧に日付が書いてあります。「7月7日』……。もうすでに遅いかもしれないけど、見つからないように祈っておきます。」  ポク、ポク、ポク、チーン。と効果音が流れる。 ハナ 「シマリスさん、お便りありがとうございました。またお便り楽しみにしております。 『どうぶつ達の本音』のお便りは、どうぶつラジオ局のどうぶつ達の本音係によろしくお願いします。」 ルル/ハナ 「せ〜のっ!もしかしたら、次はアナタのお便りが読まれるかも!どうぶつ達の本音コーナーでした!またね〜」
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