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〜第7話〜温かくて寒い〜
ルル 「こんばんわ。第7回始まります。『どうぶつ達の本音』のコーナーでございます。MCを努めます。僕、ダックスフンドのルルと。」
ハナ 「私、トイ・プードルとチワワのハーフのハナです。よろしくお願いします。」
楽しげなジャスポップスが流れる
ルル 「今日、私の家の近所ではセミさんが活動し始めました。
やっと夏が来たって感じがしてきました。」
ハナ 「夏と言えばプール、海、公園で走り回る、冷やしたおやつ!など言いますが、私たちはお家にいます。」
ルル 「毎年ベランダや、玄関前で風流を楽しみます。」
ハナ 「私たちの夏と言えば、アスファルトから上がってくる熱気と、火傷をしそうになる地面、汗で蒸れる毛など。
身の危険を感じる事が多いのです。」
ルル 「僕とハナは基本室内の方が好きなので、お散歩に行くことになっても家の玄関を出て往復100m歩いたら良い方です。」
ハナ 「皆さん自分の体と相談して夏を楽しみましょうね!できれば皆さんのお家での楽しみ方があればトエッターの『#どうぶつ達の本音』で教えて下さい。私たち見るので!」
ルル 「楽しみにしてます!さて、今日のお便りは、動物名、ニワトリ(チャボ)。ハンドルネーム、『ママ』さんです。」
「こんばんわ。私、実は少し前から冷や冷やしながら毎日を生きています。
私は山奥で人間のヒゲの生えたお爺さんに、ニワトリ小屋を作って貰って長らく住んでいます。
私はほぼ毎日、無精卵を産むのでお爺さんにお裾分けしています。
ある日の事です。ニワトリ小屋の周りを散歩していたら、卵が一つ落ちていました。
辺りを探してもご両親の姿は見つかりません。
『大変!大事な卵!可哀想に。』
と、私は可哀想に思いご両親が見つかるまで私の小屋で暖める事にしました。
何日経ってもご両親は現れません。
1〜2週間すると卵にヒビが入りました。
もうコレはこの子を私が育てるしか無い。と覚悟を決めました。
中から出てきたのは、小さなヘビの赤ちゃん!!
私はびっくりして気絶してしまいました。
目が覚めても、ヘビの赤ちゃんが側に居ます。『ママ、ママ』と言って。
ビックリしましたが、卵を一生懸命暖めてママになる覚悟もしたし、愛情がありましたので、育てることにしました。
小さいミミズから大きいミミズを与えて、時々私のご飯もあげて、今はすくすくと育ち、大きいネズミも飲み込めるサイズになりました。
ご飯も、最初は共同で狩りをしていましたが、今では一人で狩りにいきます。何を食べているのかはわかりませんが、狩りに失敗した時は私の無精卵をあげています。
何故か、お散歩する時にいつも私の命を狙っていた鳥は最近みかけません。移住したのでしょうか?
時々、ヘビちゃんが甘えて私に体を巻きつけてきて肝が冷える思いをしますが、割と楽しく生きていると思います。
皆さん、おっちょこちょいにも度が過ぎると、死にかけるかもしれません。気をつけてね。」
ルル 「というお便りでした。す、凄い話ですね」
ルルはガクガクと震えながら言う。
ハナ 「おっちょこちょいでも、愛情深いママさんですね。私感動しました!」
ルル 「ヘビちゃんはもしかしたら、ママさんに甘えながら、『ママ』さんの命が狙われないように守ってくれているのかもしれませんね。」
ハナ 「何はともあれ、楽しく生きているのなら良かったですね。」
ハナ 「ママさん、お便りありがとうございました。またお便り楽しみにしております。
『どうぶつ達の本音』のお便りは、どうぶつラジオ局のどうぶつ達の本音係によろしくお願いします。」
ルル/ハナ 「もしかしたら、次はアナタのお便りが読まれるかも!どうぶつ達の本音コーナーでした!またね〜」
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