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〜第11回〜お兄ちゃん…〜
ルル 「こんばんわ。第11回始まります。『どうぶつ達の本音』のコーナーでございます。MCを努めます。僕、ダックスフンドのルルと。」
ハナ 「私、トイ・プードルとチワワのハーフのハナです。よろしくお願いします。」
ブレーメンの音楽隊のピアノアレンジが流れる
ルル 「昨日は失礼しました。つい喋り過ぎてしまいました。」
ハナ 「私たちどうぶつ局は『ぼちぼち』をモットーに働いていますので、リスナーの方もゆる〜くこの放送を聴いていただければと思います。」
ルル 「『ぼちぼち』良い言葉ですね。したがって僕たちはゆっくりマイペースに、そこそこ真剣にお便りにお応えしていきます。」
ハナ 「はい。では、さっそく今日のお便りを読んでいきましょう!」
ルル 「今日のお便りは動物名、ロシアンブルー。ハンドルネーム、『兄LOVE』さんです。」
「こんばんわ。名前の通り僕はお兄ちゃんが大好きです。お兄ちゃんも僕と同じロシアンブルーで、いつも僕を守ってくれるとっても優しくて、かっこいい猫です。
僕達は元々野良だったのですが、半年程前に人間の怖そうな男の人に拾われました。
僕はその人の顔や雰囲気が怖すぎて引っ掻いたり噛み付いたりしていたのですが、お兄ちゃんは
『この人、案外良い人間みたい。思い返せば至れり尽くせりだよ。
美味しいご飯、暖かいお布団に雨風を凌げる家。更に毎日ブラッシングしたりオモチャで遊んでくれる。
大丈夫さ、もし嫌な事があったら俺が守ってあげるから』
と、言うのです。
まぁ、確かに至れり尽くせりではあるし?いざとなったら頼れるお兄ちゃんがいるし大丈夫かな。と思い直し、僕も少し気を許す事にしました。
ですが。僕はどうしても怖くて許せない事があります。それは、【お風呂の時間】です。
お兄ちゃんも最初は僕と一緒で大騒ぎしながら怖がっていたのですが、何回もお風呂を入るうちに『コレ案外気持ち良いかも』と言い出し、最近では風呂桶に溜まったお湯に浸かりながら寝てしまうのです。
僕には理解できません!怖すぎます。
お兄ちゃん、あの時『大丈夫さ、もし嫌な事があったら俺が守ってあげるから』って言ってたじゃないですか!嘘だったのですか?
特に無数の小さい穴から出てくるお湯の音が怖い。全身が濡れるのが気持ち悪い。まだ慣れない怖い人間にいっぱい触られて体が泡塗れになるのが嫌!とにかく嫌!怖い!
せっかく普段人間を引っ掻いたり噛んだりしない様に気をつけていたのに、このお風呂の時間だけはやってしまいます。
お兄ちゃんは大好きだけど、この時間のお兄ちゃんは信用ができません。
どうしたら良いでしょうか?」
ルル 「というお便りでした。頼もしいお兄さんですね。あと順応能力恐ろしく高いですね!」
ハナ 「それにしても、雰囲気や顔が怖いだけの良い人で良かったです!責任感のある優しい人で。」
ルル 「確かに、悪い人じゃなくて良かった。」
ハナ 「兄LOVEさん、お風呂は怖いものではありませんよ。安心して下さい。」
ルル 「そうです。体が綺麗になるし、綺麗になる事で病気を防ぐ事もできます。そのうちお兄さんの様にお風呂が好きになるかもしれません。」
ハナ 「私も最初はお風呂が怖くて仕方なかったです。確かルルさんもでしたよね?」
ルル 「ええ、僕も怖かったです。でも姉のお陰で克服しました!
洗う時に僕が泣いたり逃げ回ったりしたら、泡まみれのまま抱きしめ心臓の音を聴かせて落ち着くのを待ってくれたり、眠たくなる音楽をつけたり、歌を歌ってくれたりしてくれたので!」
ハナ 「私もそれで克服しました。ぎゅ〜っと抱きしめて、なでなでしながら心臓の音を聴かせてくれるの!とっても安心する事ができました。」
ルル 「兄LOVEさん。どうしても怖かったらお兄さんにぎゅ〜っとしてもらうのはどうでしょうか?少し落ち着くかもしれません。」
ハナ 「まぁ、まずは兄LOVEさんと、拾ってくれた男の人が仲良くなれる事を祈ります。」
ルル 「兄LOVEさん。お便りありがとうございました。またお便り楽しみにしております。
『どうぶつ達の本音』のお便りは、どうぶつラジオ局のどうぶつ達の本音係によろしくお願いします。」
ルル/ハナ 「せ〜のっ!もしかしたら、次はアナタのお便りが読まれるかも!どうぶつ達の本音コーナーでした!またね〜」
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