〜第16回〜ふぅ…疲れた〜

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〜第16回〜ふぅ…疲れた〜

ルル 「こんばんわ。第16回始まります。『どうぶつ達の本音』のコーナーでございます。MCを努めます。僕、ダックスフンドのルルと。」 ハナ 「私、トイ・プードルとチワワのハーフのハナです。よろしくお願いします。」  グランドピアノでクラッシックな曲が流れる。 ルル 「最近どんどん暑くなってきて雨が降っていないそうなのですが、梅雨って終わったんでしょうか?」 ハナ 「まだ、終わっていない......。みたいな事は近所に住む天使さんに聞きましたよ。早くこのジメジメした環境から脱出したいですね。」 ルル 「近所に天使さん住んでるんですか!」  知らなかった衝撃的事実にルルは目を丸くして聞き返した。 ハナ 「そうなんですよ。最近お隣に引っ越してきたみたいで時々世間話をするんですよ。」 ルル 「天使さんと世間話!?そもそも天使って本当にいたのですね。」 ハナ 「ええ。私もびっくりです。その天使さんが言うには、神様にも人間にも、動物にも、命あるもの皆にそれぞれ専属の天使が付いているみたいです。」 ルル 「そうなんですね。僕にもいるのかな?」  そこでどうぶつ局スタッフから、「その話はNGです!」とカンペで注意されたで、ルルとハナはスタッフに謝るジェスチャーをして話を切り替える。 ハナ 「いるかもしれませんね。では今日のお便りに移りましょう!動物名、ミツユビナマケモノ。ハンドルネーム、『みつば』さんです。」 「こんばんわ……。僕……は、み……つば。し……ってた……?僕……達は、話すの……ニガテ。疲れる……から。し……ってた?僕……達は、雨が…いっぱい…降ると…お腹……が、い……っぱい……でも、餓死……する…んだ。ハァ……。疲れた。」 ハナ 「はぁ、はぁ。よ、読みにくい。息継ぎが多くて読みにくい。消えてしまいそうな話し方の動物さんなのですね。」 ルル 「みつばさんも、お便りの途中で疲れてますよね。僕が続きを読みましょう。」 「僕……は、雨…が、続くと…内臓が……、眠りがち……だから……消化?、が出来……ないの…。ふぅ……。お腹は…空くの……に。ふぅ……。不思議……。だ……から、梅雨は……、毎……年死にそう……。お腹……いっぱい…だけど、お腹……空いて、死ぬ……。不思議……。梅雨……早く終わって……欲しいね……。ふぅ……。僕…もう、寝るね…。おやすみ……。ふぅ……。」 ルル 「はぁ、はぁ……。と、いうお便りでした。ふぅ……。ちょっと休憩したい。」 ハナ 「はぁ、はぁ…。みつばさん。相当お便りに体力使ったでしょうね」 ルル 「翻訳係さん。ちょっと再現率高すぎません?忠実に翻訳しすぎ」 ハナ 「まだ息切れが……。ぷっ。あははは。」 ルル 「ふふ。今回はみつばさんと翻訳係さん、僕達とリスナーさん全員疲れたと思う!!あははは。」  2匹は疲弊しすぎて狂ったように笑う。 ハナ 「みつばさんもお便りの途中、すっごい沢山ため息ついてましたね!多分いつも以上に体力を消耗したのではないでしょうか?」 ルル 「そうですね。命懸けのお便りありがとうございます!!」 ハナ 「ありがとうございます!翻訳係の方もありがとうございます!良く仕事をして下さいました!」 ルル 「みつばさんの体調維持、いえ生命維持の為に早く梅雨は明けて欲しいですね!」 ハナ 「明けて欲しいですね!みつばさん、命がけのお便りありがとうございました。またお便り楽しみにしております。無理はしないでください。 『どうぶつ達の本音』のお便りは、どうぶつラジオ局のどうぶつ達の本音係によろしくお願いします。」 ルル/ハナ 「もしかしたら、次はアナタのお便りが読まれるかも!どうぶつ達の本音コーナーでした!またね〜」
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