出航

2/3
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
 宇宙(そら)の船は、惑星を去る。  彼らには、宇宙(そこ)が海だ。  宇宙(そら)の人々は、離れてゆく惑星を、愛おしそうに眺める。  愛おしいのは、惑星に住む人々こそが、ひとつの新しい宇宙だから。  惑星の人々は、その内側に、新たな惑星、海原、そしてあらゆる星座たち、それらを抱え生きている。(みずか)ら、そうとは知らなくとも。  人の胸に灯る炎は、宇宙であり、創造主であり、それらはまた、新たな宇宙を生み続けている。  宇宙(そら)の船は、それを愛し見守りながら、また旅を続ける。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!