初めての骨折記録

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　令和二年六月二十一日、日曜日。午前十一時頃。

　二階の寝室でゴロゴロしていた時。
　隣の部屋でテレビを見ていたはずの三歳の娘、よう(仮名)が、何やらもじもじしながらやってきた。

「パンツにうんちでちゃった……」
「あらら、じゃあお尻キレイにしてパンツ着替えよっか」

　小さい方はほぼ百パーセントトイレで出来るが、大きい方はまだ失敗する事もある。まあ仕方ない。
　私は娘を連れて部屋を出て、階段を降り始めた。

「気をつけて〜ゆっくりね〜」

　娘より先に降りながら、階段のカーブで後ろを振り返って注意を促す。その時だ。

　次の段についた足が、ツルッと滑った。