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初めての合コンは、3対3だ。テニス部の一つ上の先輩だった。
いきなり年上かよ!
と思いつつも、富田の性格は年上に可愛がられるタイプかも。一つ上でも結構大人っぽい。みんな髪が長くて、軽く化粧もしてる。鳥越はすでに1人キープ。この中で一番美人の子だ。富田も明るくて可愛い女の子をキープ。俺は…まぁ、誰でもいいけど。隣にいる女は、一番口数少ない子だ。
カラオケボックスで、富田はカラオケ大好きだから、歌いまくり。鳥越は早速お気に入りの女と帰っていった。俺の隣にいる女も、
「女に興味なさそう」
と言って俺の顔を覗き込んでくる。俺は足を組んで、
「いや、別に興味なくは、ないよ」
と答えると、女は俺の組んだ足に手をかけてきた。
なるほど。慣れてるオンナかぁ。
俺はそう思って女を見ると、彼女はニコッと清楚風に微笑む。すると、富田が歌い終わって、
「じゃ、後はお二人で!!」
と言ってお気に入りの女の子と手を繋いで出ていった。
「えぇ?!俺、カラオケ苦手。歌わない。のに、後40分もある。延長したの富田のくせに」
俺がブツブツ文句を言うと、隣の女は身を乗り出してきて、
「歌わなくても、他にやること、あると思わない?」
と言うと、俺は女の肩に手を回した。
「えぇ?そう?例えば?」
と分かりきってることを聞いてみる。女は微笑んで俺の肩にも手をかけて体重を乗せてきた。
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