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高校一年の夏までは、そんな感じでトントン拍子でコトがうまくいって、女に不自由なく、彼女も出来たり別れたり、合コンも頻繁に。そんな感じで俺たちは毎日を過ごしていた。
が、調子に乗りすぎると、手を出しちゃいけない女に手を出す時もある。
ある日の放課後。
鳥越と富田と3人で合コンでボウリングに行った時。たまたまそのメンツの女子に興味が湧かなくて、つまらなかった。そんな時、ボウリングの受付にいた年上っぽい綺麗な女の子が話しかけてきて、
「ね、つまんなそうだね。私、バイトもう上がりなんだけど、遊びに連れてってくれない?」
と誘ってきた。俺はチラッと鳥越たちを見ると、鳥越たちは勝手に盛り上がってるし、俺がいなくても問題なさそうだ。俺はそう思うと、カウンターに肘をついて、
「いいよ。楽しいとこ、いく?」
と言うと、その女の子はふふふっと含み笑いで頷いた。その女とホテルに行った帰りに、チンピラ風の男たちに囲まれた。
「え?これ、なに?」
俺がため息まじりに言うと、女は辺りを見回して、
「ごめん。バレたんだ。あたしの彼氏、こいつらのボスなの」
と言ってウインクすると、俺は眉根を寄せて振り向き、
「はぁ?!おいおい、そういうのマジで勘弁してくれよぉ」
と言うと、男たちは一斉に俺に殴りかかってきた。
「ッザケンな!!!」
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