epi2 デート攻略法

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「海ダーーー!!」 富田が右腕を振り上げてはしゃいでいる。 高校生になって、初めての海。 俺は日焼けなんかしたくないんだけど。 鳥越は左右に年上の女と同級生の肩を抱いて、一人ハーレム。 俺はいじめっ子だったケイコと付き合ったけど、1ヶ月で終わった。他にも口説かれて、屋上でキスしてたのを見られたから。キスの一つや二つ、何の問題が?!と思ったけど。去るものは追わない主義。 そして、夏休みに、クラスのみんなで海に来た。参加したのは8人くらいか。男4女6。鳥越には今彼女が二人ついてきてるし、富田は…ストライクゾーンの幅が広すぎて、わかんない。俺は今はフリーだけど、参加してる女とはみんなキスはした仲だ。 俺は腹が減って、一人で海の家の屋台に焼きそばを買いに行くと、焼きそばを作っている人の顔を見て眉をひそめた。 「え?…なに?南崎だよね。なんでここにいんの?え?ストーカー?焼きそば作って、ストーキングしてんの?新手のワザ?」 メガネを曇らせながら、南崎は髪を後ろで一つにまとめて、汗まみれで焼きそばを作っている。 「邪魔したいなら、消えてくれる?!これはバイト!買わないならどっか行って!」 「へーぇ。じゃ、焼きそばひとつ。大盛り、紅生姜も青のりもたっぷりな!」
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