epi2 デート攻略法

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「俺、今日帰りは別々な!」 「え?なんで?ホテル寄ってかねーの?」 「海の帰りはさすがにしんどい。え?お前どうすんの?二人連れてくの?元気だなー」 俺は目を丸くして鳥越を見ると、鳥越はニヤニヤ笑っている。 「おもしろそうだし。女は積極的だし。王様気分だよ」 「俺さ、南崎と付き合うことになった」 俺が焼きそばを食べる手を止めないまま言うと、鳥越の眉がピクンと動いた。 「え?な、なんで?」 「そこでバイトしてた。お嬢様っぽいくせに、海の家でバイトなんてしてるよ。凄いな」 「ふぅん」 明らかに、鳥越のテンションが下がった。 へえ。こいつでも、こんな顔するんだ。え?もしかして、鳥越も南崎のこと、気になってんの?え?まじ?鳥越の中じゃ、絶対あり得ない女かと思ったのに。 「いいよな?付き合っても?」 「いいんじゃね?好きにすれば?」 「へいへい」 俺はそう言って、また焼きそばを食べていると、チラッと鳥越を見てみた。なんか、感情の読めない顔だ。テンションが下がってるだけ。 おもしろーーい!! そうして、俺は南崎と付き合うことになった。 が、学生生活の中で、唯一手も足も出せなかった女だ。 キスをしようとしても、避けられた。 手を繋ごうとしても、「触らないで」。
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