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心配しなくても、女の服なんて、死んでも選びません!!!
俺は泣き泣きそのあとも連れ回されて、18時には自宅にやっと帰ることができた。コーヒー奢るって言っておいて、缶コーヒーだった。
ほんと、舐めてんのか、あの女!!
*
別の日に、鳥越と富田と3人で、また海にやって来た。こないだとは、別の海水浴場だ。
「もう別れた?!早くない?!自己最速記録?」
富田が驚いて身を乗り出すと、俺は頷いてコーラを飲んでいた。
「まぁ、あんな堅物女は二度とお断りだ!」
「へぇ。さすがの堅物女も、堕とせないもんか!修行が足りないんじゃね?」
「なんの修行だよ。挙句の果てに姉貴に遭遇して買い物に振り回されて、散々だよ。もっと軽い女でいいや」
俺が言うと、富田はまた声を上げて笑っていると、鳥越がビニールシートで足を伸ばして、
「あの女、堕ちなかったんだぁ。ふふん」
と呟いて、心なしか嬉しそうだ。なんか、むかつく。
「鳥越も口説いてみたら?」
と俺が言うと、鳥越は眉をひそめて、
「は?!無理無理。堅物とは会話が成り立たない!」
とキッパリと言われると、否定出来ない。
「そんなのより、今を楽しもうぜぇ」
と言って、前を通り過ぎる3人の若い女の子たちと目が合うと、女の子たちの方からそばに来て、
「良かったら、ご一緒しませんか?」
と聞いて来た。
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