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「別にいいけど。断るのめんどいし」
「老けたんじゃね?」
鳥越が言うと、冨田と顔を見合わせて笑っている。俺はため息をついて、
「老けるか!」
「でも松田とまだ続いてるし。どう?浮気はしないのか?」
富田が訊ねると、俺はニヤリと笑ってまた漫画に視線を戻した。
「…してる」
「サイテーだな、お前」
「だってー。たのしーし!」
そこに鳥越の携帯電話が鳴って、鳥越は携帯電話で話し始めた。
「うん。…え?うん。……は?それは…知らないけど、聞いてみる?」
鳥越は携帯電話から顔を離して、
「これから女子遊びに来たいって。呼んでもいい?」
と聞いてくると、俺と富田は同時に右手を上げた。鳥越は笑って携帯電話をまた耳元に戻すと、
「うち分かる?住所送るよ」
と言って電話を切ると、
「来てくれるってー!やったな!今日は空いてる部屋使っていいぞ」
と言うと、俺は頷いて漫画を閉じると、
「じゃ、それまでちょっと寝る。部屋貸して」
と言って立ち上がると、鳥越はベッドで横になりながら、
「奥の右側の部屋使っていいぞ」
と言うと、俺は頭をかきながら部屋を出て奥の部屋に向かって歩き始めた。今日は夏菜子も女同士で遊んでるみたいだし。のんびりしてよう。
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