3人が本棚に入れています
本棚に追加
*『SF』
作品名『』
作者『』様
私は書き手としてはファンタジーをメインジャンルにしているのですが、SFはサブジャンルであるといっても過言ではないというほど書いています。
というよりは、長編がファンタジー、短編がSF、という感じなのですが、文量でメイン・サブを分けるのであれば、何ならエッセイがサブを越してメインジャンルのような気もしますね。
SF小説の意義はたくさんありますが、私の中でSF小説というのは、『もしもの世界』であると考えています。
何かの要素を世界から足す、あるいは引く。そうすることで世界がどのように変容していくのか、というのは、考えるだけでとても楽しいです。
これは私の中学の数学の先生の引用なのですが、「窒素がない世界を想像してみること」というのが、まさに私の中のSFというものを表した言葉になります。
空気中のおよそ8割を占める窒素。これは何の役割を果たすの? ということを考えていきます。
まず、窒素がないと酸素の比率が大きくなるので火がよく燃えます。指パッチンしただけで火がついてしまうかもしれません。火事も延焼がとんでもないことになるでしょう。地震雷火事親父で地震と火事の順番が変わってしまうかもしれません。
また、窒素がないと、降雨が強く早くなります。我々が棲んでいる世界では、雨に当たれば「うぇ~濡れちったよ」で済みますが、窒素がない世界では雨に打たれると怪我をします。滑って転ぶからとかではなく、それほど勢いが強い雨になるのです。
では、そういう世界では、例えば家の造りはどうなるのでしょうか。火に強く、雨の衝撃にも耐えられるように強固な家になるのでしょうか。
実際の世界でも、気候によって家の造りというのは変わります。例えば日本に木造建築が多い、ないしは多かったのも、日本は湿気が多いからというのが理由の1つです。
改めて言いますが、これを言っていたのは数学の先生です。国語でも理科でも社会でもないんですよね。改めて思うと不思議ですね。
宇宙は広いから、我々は夢を見てしまうのだ。ありがとう数学の先生。正直、この話と、剣道が凄く強かったことしか記憶にないよ。数学の授業の様子は微塵も覚えてないよ。
最初のコメントを投稿しよう!