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「お、雨が止んでる。」
外に出ると、雨は止んでいた。
日差しが街中を照り付けている。
「あっついね~。」
「もう8月だからね。さっきは結構冷え込んでたのに。」
現在の日付は8月5日。
気温は30℃近くみたいだ。
「…よお。」
「ん?」
突然、誰かに声を掛けられた。
後ろを振り返ると、一人のタンクトップの青年がいた。
「お前、松浦奈那美だろ?」
「そうだけど。」
「丁度良かったぜ。お前、俺と決闘しろ。」
「…は?」
私は彼の発言に、首を傾げた。
決闘…って事は…、え?ここで戦うって事?
「噂で聞いたぜ。あんた、えらい強いってな。だから腕試しには丁度良いと思ってよ。
だからよ、今すぐ俺と決闘しろ。」
あー、なるほど。もう私の名前は街中で知れ渡っているんだね。
「急だね…。私は別に構わないけど。」
「お姉ちゃん、いいの?」
「大丈夫。すぐ終わらせるから。」
そう言うと、私は鞘付きの鬼薙刀を構える。
「…言っとくけど、大怪我になる覚悟で挑んでね?」
「ああ。わかってるよ…。
さあ…、存分に楽しもうぜ!!」
私の鬼薙刀と彼の拳がぶつかり合う───。
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