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「うぅ~ん!あぁ~…。」
若葉は外に出ると、大きく背伸びをする。
…薄々気になってたんだけど…。
『お姉ちゃん…、結構胸元膨らんだ?』
『…は?』
『お姉ちゃん身長も伸びたし、胸元も…。』
『…ちょっと、それはここで話すものじゃないよ。』
『えぇ、だって気になるじゃんか。』
昨日の事を思い出してた。
「胸元が膨らんだ」…。その言葉で気付いたんだけど…。
…若葉もそうなんじゃないかな?まだ私のより小さいけど…。
…て考えたらなんか興h…。
「ん?お姉ちゃん、どうかした?」
「え?あ、いや、何でもないよ。」
「ふぅん…。」
危ない、バレる所だった。
昨日その事を話したばかりだから、からかわれる所だった。
若葉は甘え上手であり、からかい上手でもあるからなぁ…。
下手したらすぐにからかわれる。うん。
お姉ちゃんは大変なんです…。
グシャッ!!
「!?」
『う、うわあぁーーーーーっ!!!』
「何!?」
「……。」
どこからか、鈍い音がした。
街中で叫び声がどこもかしこも聞こえてくる。
さっきの音が聞こえた方へ行くと、何かで潰れたような死体があった。
「お姉ちゃん、あれ!」
若葉が奥の方へ指を差す。
そこにいたのは、何やら武装した2人組だった。
「あれは…!?」
見た感じ、いかにもヤバそうな雰囲気が漂っている。
1人はハンマーを持ち、もう1人は長刀を持っている。
多分さっきの死体は、あのハンマーの奴にやられたものだと思う。
私は、足を前へ運び出す…。
「お姉ちゃん…?」
「行くよ。若葉。放っておいたら危険が広がる。」
「……。」
もう覚悟は決めている。
街を守るためなら、死んだっていい。
「あ?何だてめえ。」
「さっきの人殺したの、あんたでしょ?」
「…あ?」
私は睨み付けながら、彼らにそう問い出す。
「…やっぱり。そんな事だと思った。
なら尚更あんたらを始末した方が良さそうだね。」
「こいつ、何モンだ?」
「さあな。だが、殺しておいた方が良さそうだ。」
彼らはそう言うと、武器を構える。
これは…、鞘から刃を出した方が良い相手かな?
「お姉ちゃん…。」
「…普段は刃出してないけど、こいつらは違う。
あっちが殺す気なら…。
こっちも同じ手だ!!」
さあ、やってやろうか。
死とはどういうものかを味わせてあげる───。
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