Chapter2 仲間

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 「うぅ~ん!あぁ~…。」  若葉は外に出ると、大きく背伸びをする。  …薄々気になってたんだけど…。  『お姉ちゃん…、結構胸元膨らんだ?』  『…は?』  『お姉ちゃん身長も伸びたし、胸元も…。』  『…ちょっと、それはここで話すものじゃないよ。』  『えぇ、だって気になるじゃんか。』  昨日の事を思い出してた。  「胸元が膨らんだ」…。その言葉で気付いたんだけど…。  …若葉もそうなんじゃないかな?まだ私のより小さいけど…。  …て考えたらなんか興h…。  「ん?お姉ちゃん、どうかした?」  「え?あ、いや、何でもないよ。」  「ふぅん…。」  危ない、バレる所だった。  昨日その事を話したばかりだから、からかわれる所だった。  若葉は甘え上手であり、からかい上手でもあるからなぁ…。  下手したらすぐにからかわれる。うん。  お姉ちゃんは大変なんです…。 グシャッ!!  「!?」  『う、うわあぁーーーーーっ!!!』  「何!?」  「……。」  どこからか、鈍い音がした。  街中で叫び声がどこもかしこも聞こえてくる。  さっきの音が聞こえた方へ行くと、何かで潰れたような死体があった。  「お姉ちゃん、あれ!」  若葉が奥の方へ指を差す。  そこにいたのは、何やら武装した2人組だった。  「あれは…!?」  見た感じ、いかにもヤバそうな雰囲気が漂っている。  1人はハンマーを持ち、もう1人は長刀を持っている。  多分さっきの死体は、あのハンマーの奴にやられたものだと思う。  私は、足を前へ運び出す…。  「お姉ちゃん…?」  「行くよ。若葉。放っておいたら危険が広がる。」  「……。」  もう覚悟は決めている。  街を守るためなら、死んだっていい。  「あ?何だてめえ。」  「さっきの人殺したの、あんたでしょ?」  「…あ?」  私は睨み付けながら、彼らにそう問い出す。  「…やっぱり。そんな事だと思った。  なら尚更あんたらを始末した方が良さそうだね。」  「こいつ、何モンだ?」  「さあな。だが、殺しておいた方が良さそうだ。」  彼らはそう言うと、武器を構える。  これは…、鞘から刃を出した方が良い相手かな?  「お姉ちゃん…。」  「…普段は刃出してないけど、こいつらは違う。  あっちが殺す気なら…。  こっちも同じ手だ!!」  さあ、やってやろうか。  死とはどういうものかを味わせてあげる───。
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