Chapter2 仲間

10/11
前へ
/83ページ
次へ
 「「松浦の姉貴」!」  「…は?」  「どうかこの俺に、「姉貴」と呼ばせてくれ!!」  ……。  え?  は?  「え、ちょっと待っ……。」  「いや、待てねえ!俺、姉貴の実力が身に染みたんだ!  あんたん所で修行させてくれ!弟子にしてくれ!姉貴!!」  突然彼に、「姉貴」と呼ばれてしまった。  若葉から「お姉ちゃん」と呼ばれるのは慣れっこだけど、「姉貴」は流石に…。  「ちょっと、恥ずかしいよ…///」  「姉貴!目ぇ逸らさないでくれ!見捨てないでくれぇ!!  俺、あんたとチーム組みたいんだ!  あ、別に強制って訳じゃねえ!ただ、姉貴って呼ばせてもらうだけでも構わねえ!!  頼む!姉貴!!」  「うぅ…///」  もう逃げたい、立ち去りたい…。  姉貴って呼ばれるだけで顔が熱くなる…。  「お姉ちゃん、ここは賛同してもいいんじゃない?多分そうしないと行かせてもらえないと思うし。」  「えぇ…。」  若葉…、そこは止めてよ…。  お姉ちゃんもう恥ずかしくて耐えられないよ…///  でももう、そうするしかないか…。  「勝手にして…///」  「…!姉貴ーーーーー!!」  恥ずかしさのあまり、私ほそっぽ向いた。  こうして、私の元にもう一人、仲間ができたのだった───。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加