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「…大屋軍?」
「ああ。それが奴らの団体名だ。」
涼介の口から出た言葉、大屋軍。
主将は大屋佐江子…つまり事件を起こした彼女が率いっている暗殺部隊らしい。
「そんなのが街中にいるの?」
「ああ。誰であろうと平気で人を殺す。だから街中で呼びかけをしてるって訳だ。」
その大屋軍が、今回の事件の鍵となるだろう。
(…じゃあ、さっきのあの2人も大屋軍の一員なのかな…。)
私は内心そう思った。
奴らの胸に付いていたバッジ…、その大屋軍と聞いた時は、まさかと思ってた。
彼らの目的は何なのか。何のために人を殺しているのだろうか。
「まあ俺からは、これぐらいしか情報ないけどな…。
他にも何かあったら、すぐに姉貴に報告するよ。」
「うん。そうだと助かる。」
彼…涼介と若葉と私。
この3人が今、結成される───。
「なあなあ、俺達のチーム名どうする?」
「どうしたの?急に。」
いきなり涼介が、提案を先走った。
チーム名…か。そういえば考えてなかったな。
「俺ら今こうしてチーム組んでる訳だろ?何ならいっその事チーム名考えようかと思ってさ。」
「いいけど、私ネーミングセンスないよ?」
まあ、言われてみればそうだ。
あまりいい名前は、私にも若葉にもない。
そう思っていたが…。
「じゃあさ、あっちが「大屋軍」だったら、こっちは「松浦軍」でいいんじゃないか?」
「え、ちょっと、人の名前勝手に…。」
なんか勝手に私の苗字使われた。
いや、私のというか、若葉のもそうだけど…。
「松浦軍かぁ…。私はいいと思うよ!」
「え、えぇ…?」
どうやら若葉も賛成のようだ。
勝手に名前使われるのは気が乗らないけど…。
「どうだ?姉貴。」
「…仕方ないなぁ…。いいよ。松浦軍で。」
仕方なく決めた。
「よっしゃあ!じゃあ今日から俺らは松浦軍だ!
リーダーは姉貴、松浦奈那美!団員は松浦若葉、西園寺涼介!よろしく頼むぜ!!」
「ちょっと!勝手に進めないでよー!」
うーん…、どうも涼介の話に付いて行けない…。
こんなんで私、体力持つかなぁ…?
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