星が降る日

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「大丈夫ですか?」 イザレアが大急ぎで箒に乗ってここまでやってきた。 「イザレアさん、どうしよう…」 「落ち着いてください。あの人魔法が効かないんですよね?…」 「そうなの。もしかして何か魔法の通じない化け物とか?…」 「いや、多分違うと思います。昨今は人口増とか多様性とかのせいで魔法にも相性があるって本で読んだことがあります。」 そう言うとイザレアは目を瞑り、何かを考え始めた。 「とりあえずあの男を眠らせて記憶を消しましょう。」 「え?でもあの人魔法が効かないんじゃ…」 「いえ、多分暗示魔法のような間接的な魔法とは相性が悪いだけだと思うんです。キーナさんの強い魔法を直接使ってみれば効果はあると思います。」 そう言うとイザレアは地面に向けて下降していく。 その後ろをキーナも付いていく。
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