ラジオ
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私は昔、人を殺めた。 だが、そんな私も今はただの老人である。 体は骨張っていくし、耳も遠くなっていった。 ろくでなしで妻子も持たなかった自分の傍にいてくれたのは、ひとつのラジオだった。 ただ、壊れかけのラジオからは砂嵐しか流さない。 先の短いもの同士、終わりを待っていたらザザッと砂嵐に紛れてアナウンサーの声が聞こえてきた。 「今日……ザザッ時頃……ザザッ……歳の……」
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