意外な接点

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それからの会話も弾んだ。 好きな犬種や趣味のこと、お互いの仕事について話していると、あっという間に時間が過ぎた。 三村さんの「はい!5分でーす」が、「もう?」って思ってしまうくらいに。 名残惜しく思っていると、今田さんも、「早いですね」と残念そうな顔をした。 「真木野さんとは、もうちょっとお話したかったな」 その言葉にちょっとドキッとしながらも、気づかれないよう平静を装って返事する。 「ありがとうございます。早かったですね」 「よかったら、また後で話しませんか」 「え、あ、はい」 (わ!やった!) 表面上は冷静に答えたけれど、心の中では両手を挙げて大喜びだ。 婚活パーティ初参加で、こんな素敵な出会いがあるなんて。嬉しくて、にやつきそうになる頬を押さえた。 今田さんを見送った後は、また2人の男性と会話をし、トークタイムは無事に終わった。ここからの一時間は、フリータイムになるらしい。 (やっぱり今田さんがよかったな・・・。また、この時間に話せればいいけれど) フリードリンクが用意され、「では、お目当ての相手の方とお話をしてくださいね~!」という三村さんのかけ声に、みんなが早速、そわそわしながら移動する。 (よし!私も、今田さんのところに・・・) オレンジジュースを手に持って、今田さんの姿を探す。すると見つけた今田さんの周りには、既に、数人の女性が集まって楽しそうに談笑していた。 (う・・・乗り遅れた・・・) かわいくて綺麗な女の子たち。会話が始まっている輪の中に、今から入るのはちょっと躊躇してしまう。 (やっぱり、今田さんみたいな人はみんながいいって思うよね・・・) どうしよう、と途方に暮れる。 なんとなく、助けを求めるように冨士原さんの姿を探すと、冨士原さんも、数人の女性に囲まれていた。けれど喜んでいるようには見えなくて、ちょっと、難しそうな顔をしている。 (男性人気は、今田さんと冨士原さんで二分だね。どうしよう、私は・・・) 悩んで辺りを見回した時、トークタイムで最初に話をした男性に声をかけられた。そして、プラス2人の男性が集まって、合計3人の男性と話をすることに。
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